大阪・関西万博「ガスパビリオン おばけワンダーランド」の屋外待ち列でおばけの世界をお楽しみいただける「ウェルカムXR」
2025年4月13日(日)〜10月13日(月)に大阪・夢洲で開催される「2025年日本国際博覧会」にて、一般社団法人日本ガス協会が出展する「ガスパビリオン おばけワンダーランド」の取り組みの一環として、パビリオンへの入場前に楽しめるAR体験『ウェルカムXR』が展開されています。この体験は、SoVeCのロケーションベースARアプリ「XR CHANNEL」によって提供され、待ち列に並ぶ来場者が、おばけの世界をARで楽しめる仕掛けです。

本記事では、導入の背景や経緯、こだわりのポイント、来場者の反応などについて、
・日本ガス協会から委託され本件を担当された、大阪ガス株式会社 広報部 大阪・関西万博プロジェクト室 副課長 前田 千恵様
・本パビリオンの企画・プロデュースを担当された、株式会社電通ライブ 2025EXPOユニット 大阪オフィス部長 横田 陽平様
に、弊社 SoVeC株式会社 CMO兼企画ビジネスプロデューサーの梶尾 桂三がお話をお伺いしました。

お取り組みの背景と概要
▽SoVeC 梶尾
今回のお取り組みの背景と概要についてお聞かせいただけますでしょうか?
▼大阪ガス 前田様
「ガスパビリオン おばけワンダーランド」は、「化けろ、未来!」をコンセプトに、カーボンニュートラル社会の実現に向けた未来の都市ガス「e-メタン」などを紹介しながら、一人ひとりの意識や行動の変化の大切さを伝えるエンターテインメントパビリオンです。
XRゴーグルを使った体験を中心に構成されていますが、パビリオンの外でもそのワクワクを感じてもらいたいと考えていました。
▼電通ライブ 横田様
今回の万博は「並ばない万博」を目指していますが、実際には予約入場でも待ち時間が生じます。その時間を「価値ある体験の機会」として活かすことをテーマにしました。外からも楽しめる演出を模索し、AR/XRの導入を検討しはじめました。

XR導入の決め手
▽SoVeC 梶尾
SoVeCのロケーションベースARのソリューションを導入の決め手は何だったのでしょうか?
▼大阪ガス 前田様
「案内おばけのミッチー」などのキャラクターを活かしたプロローグコンテンツをスマホで体験できる形にしたいと考えました。当初はマーカー型ARを検討していましたが、最近は見慣れてしまっていて万博でのインパクトが薄いと感じていました。また、マーカーを置く場所の確保や待ち列の進み方への影響があり、マーカー型の実施が難しいという課題もありました。
▼電通ライブ 横田様
パビリオンのコンセプトやビジュアル発表時から「おばけが外に潜んでいる」という構想があり、SoVeCさんの技術と出会ったタイミングで「これだ」と感じました。建物そのものを舞台にするXR体験には相当なインパクトがあると思い、大阪ガスさんにご提案したという流れです。

制作時のこだわり
▽SoVeC 梶尾
実際に企画・制作していく中でこだわったポイントなどあればお聞かせください。
▼電通ライブ 横田様
お客様のスマホでの体験なので、データ容量と品質のバランスが重要でした。カラフルなおばけやアイテムを再現するため、SoVeCチームがデータ容量を考慮しつつ、高品質に仕上げてくれました。建物の陰からキャラクターが出るギミックや、大屋根リングを活用した360度演出など、ロケーション型ARの強みを活かす構成を目指しました。
来場者の反応
▽SoVeC 梶尾
導入、実施してみて、体験されたお客様や皆さまの周囲の方からの反応、反響はどのようなものがありますでしょうか?
▼大阪ガス 前田様
SNSでも「並んでいる時から楽しい」といった声が多く、期待通りの反応を頂いています。特に「写真が撮れる」ことが人気で、1回目は体験、2回目はミッチーの撮影、3回目は一緒に写るなど、繰り返し楽しんでいただいています。
▼電通ライブ 横田様
万博のTVCM「一生に一度を何度も-DAY篇」にもAR体験の様子が採用されるなど、注目度が高まっています。
▽SoVeC 梶尾
体験される方が待機列のどこにいらっしゃるかを考慮し、どこからでも最適に見えるような工夫が功を奏しているとしたら、うれしい限りです。
今後への期待
▽SoVeC 梶尾
今後のSoVeCや、XRについて、期待されること等があれば、お聞かせください。
▼大阪ガス 前田様
アプリのダウンロードが必要な点はややハードルと感じています。将来的には、ダウンロード不要でより手軽に体験できる形を期待しています。
▼電通ライブ 横田様
現在はスマホで個別に体験していますが、複数人が同時にシンクロして体験できる技術があれば、イベントでさらに強力なインパクトが生まれると感じています。
我々はリアルな場に人が大勢集まるイベントで、どうすれば記憶に残る体験の提供が出来るのか?ということを模索していますので、今後も引き続きAR周りの新しい技術を追いかけていきたいと思います。
▽SoVeC 梶尾
今後、より良い体験を提供させていただくべく、さまざまな観点でご期待にお応えできるようにしてまいりたいと思います。
本日は、どうも有難うございました。
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