【失敗しない】
バーチャル・メタバース展示会の選び方を
徹底解説!

バーチャル展示会を調べていて困ってませんか?

バーチャル展示会の概念図

コロナ渦は多くのリアル展示会が中断・延期となりましたが、その代替手段として登場したのが「バーチャル展示会」や「オンライン展示会」。最近では「メタバース展示会」として注目されています。現在3D/2D含めて膨大な数のプラットフォームがありますが、まさに玉石混交状態。私達が調べたところ約40以上も存在していました。(2023年3月現在)


選択肢が多すぎるゆえ、メタバース展示会を検討しているけど、どれが良いのか選択肢が多すぎて困っている方も多いのではないでしょうか?


今回はバーチャル展示会のプラットフォームを提供する私達SoVeCが、現在の展示会の概念を整理解説しつつ、失敗しないための選定基準を解説します。


参考

バーチャル展示会の実施イメージ(TV番組特集)
おばあちゃん・梅干しを3Dで展示した事例(LIGブログ)

メタバース展示会とは何か?

そもそもメタバース/metaverseという言葉はメタ/meta(超)とユニバース/universe(宇宙)を組み合わせた造語。明確な定義があいまいです。 それゆえ、言葉が一人歩きしている状況。メタバースの普及に乗じた詐欺も多発しており、安易に飛びつかず冷静に精査する必要があります。


「メタバース」は一般的には、仮想現実技術を使用して構築された、複数のユーザーが同時にアクセス可能な仮想空間のことを指します。ゆえに、メタバース展示会は


・広義では2D含めたオンライン展示会
・狭義では3Dゲームのようなアバターが仮想空間を動き回る展示会


となります。

本記事ではメタバース展示会を広義的に「2Dを含めたオンライン展示会」と定め、


・リアル展示会との違い
・3Dvs2D
・アプリ型vsブラウザ動作型
・アバターありvsなし


という4つの切り口で各メリットデメリットを洗い出します。


オンライン展示会とリアル展示会のメリット・デメリット

まずオンライン展示会とリアル展示会のメリット・デメリットを比較したものが下記表です。

バーチャル/
オンライン展示会
リアル展示会
メリット ・動画やPDFを豊富に掲示できる
・地理的制約がない
・リードが即データ管理できる
・リアル展示会より低コスト
・偶然の出会いがある
・現場の臨場感
・実際に手に取れる
デメリット ・偶然の出会いが起きづらい
・触感・味覚を味わえない
・臨場感が薄い
・旅費交通費と時間コスト高
・獲得した名刺データ化に日数要する
・出展準備コストが高い

上記の特性を踏まえますと、バーチャル展示会と相性が良いのは


逆に相性が悪いのは、触覚・味覚が重視される


の展示会ということになります。


また臨場感という面ではリアル展示会に軍配が上がりますが、展示会終了後の顧客アプローチを考えるとバーチャル展示会・オンライン展示会が圧倒的に有利です。 なぜなら、獲得したリード情報が既にデジタルデータ化されているので御礼メール・MAツールとの連携・顧客訪問などが迅速に行えるからです。


やはり展示会終了直後の方がお客様の熱量も高いので、早くアプローチすることで商談を有利に進めることができます。


筆者はリアル展示会に何度か出展したことがありますが、獲得した名刺をデータ打ち込み業者や名刺管理サービスをつかってデータ化するのは非常に手間と時間がかかりました。


そういった煩雑なバックエンド業務を専任者を設けることなくはじめから一元管理できるのは、バーチャル展示会・オンライン展示会の圧倒的な強みでしょう。(プラットフォームにより使い勝手は変わります)

最近主流のハイブリッド展示会形式(バーチャル+リアル)

先程バーチャルとリアルのメリット・デメリットを整理しましたが、両方とも実施する「ハイブリッド展示会」にすれば良いとこ取りができます。


なお、オンライン展示会祭のタイミングですが、リアル展示会よりも前に実施するほうがメリットが生まれやすいです。


ハイブリッド展示会の概念図

具体的には、


【来場者のメリット】
展示内容を予習できることでリアル開催当日の動きが効率化できます。


【出展者のメリット】
リアル開催時のマッチング精度が向上し・集客のためのブース構築予算を抑えることができます。


実際このようなハイブリッド展示会の開催事例は増加傾向です。

バーチャル展示会3Dとオンライン展示会2Dの比較

バーチャル展示会3Dとオンライン展示会2Dのメリット・デメリットを比較したものが下記表です。

バーチャル展示会(3D) オンライン展示会(2D)
メリット ・没入感があり滞在時間長い
・ブランディング・話題性高
・動作が軽い
・コスト安い
デメリット ・3DCGの造作に時間を要する
・2Dよりは高コスト
・ウェブサイトの延長になりがち
・他社との差別化が困難

バーチャル展示会/オンライン展示会を掘り下げると3Dか2Dという違いがあります。3Dについてはバーチャル展示会と表記されることが多いです。


2D展示会はパッケージされているものがほとんどで、迅速かつ安価に出展できますが、自社の独自性・世界観の表現には限界があります。


一方3D展示会は圧倒的な没入感が特長で、弊社のアクセス解析データによると一般的なウェブサイトより平均約6倍も長く滞在していました。つまりそれだけ顧客接触機会が多くなり丁寧なリード獲得が可能になります。 反面3DCGの準備に一定の時間がかかります。


使い分けとしてはウェビナー主体の展示会であれば2D。 質の高いリード獲得・自社のブランディング・世界観重視であればバーチャル展示会(3D)がオススメです。


アバターの有無で操作性が変わる

最近のバーチャル展示会では、ブラウザ動作でもアバターありのプラットフォームが増えてきました。ゲーム感が演出されることでリッチな体験が得られますが、注意点もあります。


メリットデメリットをまとめてみました。

アバター有り アバター無し
メリット ・ゲーム感があり楽しめる
・目新しく話題性がある
・没入感が高い
・来場者同士交流できる場合も
・マウスで簡単操作
・ITに不慣れた人でも容易
・動作が軽くサクサク動く
・CGクオリティが高い
デメリット ・キーボード操作が必要
・不慣れな人は操作に戸惑う
・CG品質が犠牲になりがち
・目新しさは少ない
・ゲーム感は低い
・来場者同士の交流ができない

アバター有りはリッチで話題性高いコンテンツ。プラットフォームによっては参加者同士の交流が可能ですが、動作の安定性に気をつける必要があります。リアルタイムでレンダリング処理を行う仕様上、モバイル端末やロースペックPCですと動作が重くなるためです。


また対象ユーザーが20~30代とPCオンラインゲームに慣れ親しんだ世代なら操作は問題ありませんが、決裁権者・管理職が多い40~60代がメイン来場者の場合、キーボード操作がわからず戸惑って離脱される可能性もあります。


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アバター無しは、話題性や目新しさは劣ります。しかし端末を選ばない・安定動作・操作がシンプルという点が強み。加えてBtoBなら、来場者同士の交流は不要のためアバターが無くても困ることはありません。


展示会の大目的はリードを獲得することです。話題性を重視しすぎて肝心のリードが取れないと本末転倒。ブームに踊らされず、お客様の属性を踏まえながら検討することをオススメします。


ウェブブラウザ型とアプリインストール型の違い

バーチャル展示会(3D)もさらに踏み込むと、ウェブブラウザ型とアプリインストール型に大別されます。両者のメリット・デメリットを比較したものが下記表です。

ウェブブラウザ型 アプリインストール型
メリット ・インストール不要で会社PCでもOK
・ビジネススペックPCで動作
・Windows・Mac関係なく使える
・高度なビジュアル表現が可能
・コミュニケーション手段が豊富
デメリット ・アプリ型よりできることが狭まる ・ハイスペックなPCが必要
・会社PCへインストール承諾必要
・OSが対応していないリスク
・アバター操作に慣れが必要

ウェブブラウザ型は普段使っているChromeやSafari・Edgeといったブラウザソフトで簡単に閲覧動作するタイプです。OSや端末の差異は気にすることなくバーチャル展示会に参加することができます。


アプリインストール型はお使いのPCやスマートフォンに専用のソフトを入れて初めて使えるタイプです。 できる事はアプリインストール型の方が多いですが、PCやOSの動作環境によって使えない可能性があります。また新規に業務PCにインストールするため、情報システム部を通じたセキュリティチェック・インストールの手間が発生します。


これらの特性を踏まえると 個人の裁量でインストールできるBtoC向けのバーチャルイベントなら専用アプリケーション型でも良いですが、 BtoBのバーチャル展示会開催は、ウェブブラウザ型が出展者にとっても来場者にとってもハードルが低くおススメです。


おすすめのバーチャル&オンライン展示会プラットフォーム6選

①【3D/アバター無し】そのまま展示会/そのままショールーム

ソニーグループのSoVeCが提供するそのまま展示会。作り込まれたCGは没入感が高く、新卒採用向けバーチャルイベントでは4時間滞在した学生も。ブース設計も3DCGの利点を活かして、見やすい独自レイアウトで配置しています。


ユーザーフレンドリーであることを重視し、クリック操作で完結できるようあえてアバター無しのインターフェースを採用。


また表側だけでなく裏側の管理画面開発にも積極的に投資。出展者が展示コンテンツを自分で入替えたり、来場者の興味関心・閲覧履歴をもとにリードを管理・データ出力できるなどダッシュボード機能が充実。


さらにセキュリティは厳格なソニーグループ基準に沿っているため、大規模アクセス時のサーバーダウンや個人情報漏洩リスクを気にする自治体案件も安心です。(東京都主催 産業交流展で実績あり)


【おすすめの用途】


▼そのまま展示会の詳細

https://www.sovec.net/sonomama/tenjikai/

⇒私達が作ってます

②【3D/アバター有り】バーチャル展示会XR

元々建築パース制作が事業母体という事もあり、リアル展示会で作った建築パースを流用してバーチャル展示会ブースをつくることができる柔軟性があります。


プラットフォームはWindows限定となりますが、一定のCG品質を確保しながらアバター有りを希望される方にオススメです。


【おすすめの用途】


▼バーチャル展示会XRの詳細

https://newtrace.net/product/xd-virtual-expo/

③【3D/アバター有り】CYZY SPACE

京都に拠点を持つ株式会社メタバーズが開発したVR空間でのアバターコミュニケーションが特徴のプラットフォームです。アバターコミュニケーション型でありながらブラウザでも動作することができます。


マウスやキーワードだけでなくゲームパッドを接続しても動作するためゲーム感覚で参加することができます。


【おすすめの用途】


▼CYZY SPACEの詳細

https://cyzyspace.io/

④【3D/アバター有り】ZIKU

マーケティング会社シャノン傘下の株式会社ジクウが手掛ける展示会プラットフォーム。


3Dブースはテンプレートから作成するためCG制作は不要なのが大きな特長。セルフサービスで完結できるよう設計されています。


【おすすめの用途】


▼ZIKUの詳細

https://ziku.inc/

⑤【3D/アバター有り】META BOOTH

DMM傘下の株式会社アイデアクラウドが手掛ける展示会プラットフォーム。


2D~3Dまで幅広く対応できます。アバター有りを検討の方はこちらのデモページで操作感を確認できます。


【おすすめの用途】


▼ZIKUの詳細

https://metabooth.jp/

⑥【2D】イベントハブ

2016年に設立されたイベント管理プラットフォームの開発・運用を手掛ける株式会社EventHubが手がけるオンラインイベントプラットフォームです。


イベント管理から出発していることもあり